コードの押さえ方。指使い

こんにちは。

今回は「コードの指使い」について説明していきます。
「コードの指使いなんて、そこら辺にあるコード表を見れば簡単ですよね?」という声が聞こえてきそうですが、意外と奥が深いものです。例えばFのコードを例にとります。普通は4弦2フレット2の指、2弦1フレット1の指となります。コード表をみてもそのようになっています。ですから通常はその押さえ方で問題ないのですが、次にFmのコードが来たらどうでしょう?Fmは4弦1フレット1の指、2弦1フレット2の指、1弦3フレット4の指です。これが従来通りのFmの押さえ方になります。そしてこの指使いだとFからFmに進むとき共通の指がないため、全ての指を離してから押さえ直す必要があります。コードチェンジの難易度がかなり上がります。そこで最初のFを4弦2フレット3の指、2弦1フレット2の指で押さえます。すると次のFmに対して「2弦1フレット2の指」というのが共通になります。コードチェンジの難易度はかなり下がります。要するに、

「コードの押さえ方は1通りではなく前後のコードにより押さえやすい指を選択する」

これが重要です。
ただ勘違いしてはいけない所は「コード表にのっているような従来の押さえ方はきちんと把握しておく」
コードの押さえ方は、ソプラノのウクレレを使うかテナーのウクレレを使うかで若干押さえ方に変化があります。また指の太さでも変わってきます。「これが正解」というのがなかなか言えないところがあります。簡単な例ではC-G7-Cのようなコード進行で「Cのコードの1弦3フレットは3の指を使うか4の指を使うか?」

多くの方は「3の指」を使い弦をすべらせてG7を押さえると思います。しかし「コードチェンジの時なるべくフォームを変えない」という観点からだと4の指の指の方が正解になります。3の指だと滑らすことによりほんの少しフォームが変わってしまうからです。このことはC-F-Cのコードチェンジでも考えさせられる問題です。2の指と3の指の開きが楽にできる人にとっては問題ないことですが、たとえばCのコードの時、3の指を使ったとします。次のFの4弦の2フレットは2の指となります。この時2と3の指の開きが苦手な人は、コードチェンジの時すき間が空いてしまうことがあります。

最終的にはどんな押さえ方でもコードがきれいにつながっていれば問題はないと思います。コードがきれいにつながっている人にとってはその押さえ方が「正解」となります。