ウクレレ、テンポの話

こんにちは。
今回は「テンポの話」というタイトルで書いていきます。

「テンポ」というのは音楽の要素の中でもかなり大事なものです。その曲にはその曲なりのベストなテンポというのが存在します。ただ「ウクレレソロ」のような、ある曲を「ウクレレ用に編曲」したという場合は「オリジナルの曲のテンポ」にこだわる必要はないと思います。逆にオリジナルのテンポにこだわりすぎて、演奏が雑になってしまっては本末転倒です。(大抵オリジナルが速い)
ですから、落ち着いてオリジナルより遅く弾く位が丁度いいと思います。

最近のウクレレ楽譜ではテンポの表記があるのもよく見かけます。例えば、
「♩-60」のような表記です。この場合メトロノームを60の目盛りに合わせた時のテンポということです。60というのは1分間の拍の数です。ちなみにこのメトロノームを最初に使用したのはベートーベンと言われています。

クラシックなどではAllegro(アレグロ-快速に)、Moderato(モデラート-中くらいの速さ)、Andante(アンダンテ-歩くような速さ)、Largo(ラルゴ-幅広くゆるやかに)は、よく表記されている速度記号です。
(ちなみにAllegro(アレグロ)という言葉には本来、速度の意味は無く「陽気」や「楽しい」などを表しています)

ポピュラー音楽の場合はUp(速い)
Medium(中くらい) Slow(おそい)などもあります。(jazz系で多い表記)

テンポというのその日の演奏者のコンディションや気持ちで変化します。身近な例としては「緊張しているとテンポを速めに出しやすい!」です。緊張しているからこそ慎重にゆっくりしたテンポで演奏したいと思っているのに、何故が速いテンポで弾き始めてしまいます、、、(笑)

ですから練習の時からなんとなく弾き始めるのではなく、「このテンポで弾く!」という意識があるといいと思います。

実際、同じ曲でもテンポの違いでかなり聞こえ方が違います。もちろんその曲に合ったテンポで演奏する事が一番ですが、最終的には自分の技量との兼ね合いになると思います。ですから表記されているテンポは大事ですが、それにこだわり過ぎる事は無くていいです。
まずは「ゆっくり弾く!」これが大事ですね。