自信を無くした生徒さん

こんにちは!
「先生、全然上手く弾けない」 「毎日練習しているのに進歩が無いです」
「私には音楽の才能が無いのかな、、、」
これは生徒さんからよく聞かれる言葉です。特に課題の曲が上手く弾けなかったり、時間が取れず練習不足の時によく聞かれます。ただレッスンが終わる頃には指も動き上手く弾けたりするものです。なかでもよく目にするのが「私は音楽の才能が無いな、、、」といって自信を無くした生徒さんです。(実際は結構弾けているのですが)

よく楽器の演奏にかぎらず芸事で言われるのが「才能がある」という言葉です。スポーツの
世界でもよく言われています。ではこの「才能」とはなんでしょう?

もちろん、天性のリズム感や持って生まれた手先の器用さなど「才能」と言ってもよい例は
あると思います。しかし世の中で「プロ」と言われている人や「趣味でやっているけど上手な人」など全員がこういった持って生まれた「才能」があったのでしょうか?

私は違うと思います。

私は講師歴28年になるのですが「才能」があるのに楽器をやめてしまった方や、最初は全然弾けないのにある時期から急に上手になった方などたくさん見てきました。また私自身、
音楽学校入学初期は全然弾けず師匠をあきれさせたことも数多くありました。当時は私より
上手い人ばかりで気持ちが萎縮していました。しかし3年位したらその学校の代行講師をするようになりました。なぜか、、、?

私が考える「才能」とは「継続」と「好きの度合い」だと思います。たとえ持って生まれた
「音楽的才能」がなくてもウクレレやギターが「三度の飯より好き」でしたら必ず上手く
なると思います。またレッスンの課題をこつこつと「継続して練習」していればこれもまた
上手くなると思います。

音楽学校時代、私は上手ではなかってのですが師匠からの課題は愚直に取り組んでいました。
また楽器を弾くことが大好きだつたのが今に繋がっているようです。(私より上手に弾けていた
友達は徐々に楽器に対しての情熱を失ってやめてしまいました、、、)

この間レッスンの時「先生、この曲に関しては先生より回数を多く弾いていると思います!」
と生徒さんが言いました。その曲はもう何年か前にレッスンで仕上がった曲なのですが、お気に入りのようでずっと弾き続けていたそうです。(とても上手く弾けていました)
私は嬉しい気持ちになりました。「好きな曲を見つけて継続して弾き続ける」これこそが
「才能」なのかもしれません。