演奏とポジティブ思考

こんにちは。
今回は「演奏とポジティブ思考」というタイトルで書いていきます。

例えば、発表会などでミスをしてしまい「すごく落ち込んでしまいました、、」などとレッスン中にぽっりと話す生徒さんがいたとします。

このような時のアドバイスとしては、「もう、過去のことになったので、ネガティブな思考はやめて次回頑張りましょう!でもミスした原因はちゃんと把握して次に繋げましょう。」が、模範的な解答になると思います。
しかし、「ネガティブな思考」というのは厄介で色々な場面で想起され悩まします。(笑)

私自身、この「ネガティブ思考」に散々苦しめられました。笑

思考が「ややポジティブ化」したのは最近です。以前はライブなどでミスしたりすると、他の曲を演奏していても頭の片隅に記録され、ちゃんと集中出来ない事がありました。

よく「最悪な状態を想定して、現実がそれより良かった」という気持ちの予防線から「ネガティブ思考」にはまるパターンがあると思います。
ただ「最悪な状態を想定する」事自体が次第に「ネガティブ思考」を加速させる気がします。

以前クラシックギターの師匠のレッスンでこのような会話がありました。師匠は1カ月後に大きなホールでのリサイタルを控えていました。師匠が「今回のプログラムの中ではバッハが一番大変かな?」などとおっしゃていました。ちなみにバッハの曲は複雑で失念する事もよくあります。そしてそのような話になった時、師匠が「次の音を失念したらどうするかだって、失念したってどうにかなるよ、笑」と笑っておっしゃていました。何かポジティブ思考というか、前向きな開き直りというか、ネガティブな恐怖を全く感じていないかのような言い方でした。(実際の演奏も完璧でした、、)

「まあ、どうにかなるよ!」これはjazzの先輩ミュージシャンがよく言う言葉です。能天気な感じ(笑)ですが演奏の本質を突いているよう気がします。

話をまとめますと「演奏は基本的にポジティブ思考で!」という事になります。ネガティブな思考に向くよりは「何も考えない!」「なるようになる!」ぐらいの気持ちがいいと思います。

ちなみにこの「ポジティブ思考」は演奏だけではなく生活全てに影響を及ぼすと思います。何か納得のいかない事があっても「この出来事は次のステップに必要な事なんだな」などと、気持ちを前向きにしていく事が出来ます。「ネガティブ思考」の場合は大抵「過去」に縛られている(過去の失敗など)事から活性化している気がします。

「まあ、どうにかなるよ!」これがポイントかもしれません。

「自信を無くした生徒さん」はこちら
https://car.123guitar.net/2018/09/23/post-241/