ウクレレでの「速弾き」とは?

今回は「ウクレレでの速弾き」というテーマで書いていきます。
私はウクレレの講師以外にギターの講師もやっています。ギター志望の方の体験レッスンでよく聞かれる事として「速弾きができるようになりたい!」というのがあります。(特にエレキギター志望の方)
ギター志望の方にとっては「速弾き」というのは憧れなのです。単に音符を早く弾くだけなのですがそこには修行のような練習を積んだ者だけが到達できる「世界」があるからかもしれません。(とても大袈裟です笑)
ただウクレレ志望の方においては「速弾き」にそれほどこだわりが無いように思われます。ウクレレの場合「コードを覚えきれいに伴奏をする!」や「ソロウクレレを弾けるようにする」などに重きがおかれる事が多いと思います。たしかにギターなどでも「速弾き」というのは曲の1部分でしかありません。「間奏のギターソロの1部で速弾きがある! 」という感じが一般的です。ですからギターにおいては「速弾きはとても練習を必要とするテクニックです。聞いた感じもカッコよく派手です。しかしあくまでも曲の1部なのです!」という認識になります。

ここで実際のウクレレ曲での「速弾き」を考えてみます。
現実問題として「速弾き」を必要とする曲はほとんどありません。(笑)
例外として1部の有名プレイヤーのコピー集など位です。ただしジャズやブルースなどの「アドリブ」の領域に入るといくらでも「速弾き」の可能性は出てきます。

では「ウクレレでの「速弾き」の種類」と言う点を考えていきます。
ウクレレの「速弾き」は2種類に分かれます。1つは「ストローク系の速弾き」もう1つは「単音系の速弾き」です。今回は後者の「単音での速弾き」について考えてみます。
実は、通常の親指弾きは「速弾き」においてかなり不利です。なぜなら「親指弾きは基本的にダウンのみ」だからです。ただし例外はあります。私のジャズギターの師匠は親指でのダウン、アップを駆使し、とてつもない速さで弾いていました。

ですから「単音速弾き」においては右手の人差し指(i)、中指(m)を交互に使うやり方がおすすめです。伝統的なウクレレの奏法では邪道と思われるかもしれませんがこの奏法はとても可能性があります。クラシックギターなどでは基本の弾き方です。こつこつと練習を積めば音階などはかなりのスピードで弾けるようになります。私のレッスンでは音階練習などにこの「奏法」を取り入れ成果を上げています。

「速弾きの為の基本練習」はこちら
https://car.123guitar.net/2020/04/18/post-1395/