ウクレレ、単音メロディーのこだわり

こんにちは。
今回は「単音のこだわり」というテーマで書いていきます。
ウクレレの弦は本的にナイロン弦です。クラシックギターも1弦から3弦まではナイロン弦を使っています。ナイロン弦というのは鉄弦に比べてとても柔らかい音がします。単音でも説得力がある音です。

教室では、曲を使ったコード練習の時など私がメロディーを弾き、生徒さんが伴奏のコードを弾くという練習をしています。この時私は基本的に単音のメロディーを弾くのですが、それほど「すかすか感」も無く、いい感じになります。伴奏がしっかりとしている場合はメロディーを和音で弾く必要は無いような気がします。

そもそも和音が出ない楽器は沢山あります。管楽器などはその代表と言えるでしょう。管楽器奏者は単旋律のメロディーを美しく歌わせて吹きます。対して、ウクレレなどの弦楽器の場合、和音も出せるのでメロディーに和音を使うことも可能です。(ハーモナイズと言います)
どちらがいいというのは無いと思いますが、弦楽器(ウクレレ)での「単音でのメロディー」というものを再評価するべきかと思います。
ただし「簡単な単旋律のメロディーを美しく綺麗に弾く!」というのは簡単ではありません。 巷で目にする「ウクレレ、ソロ曲集」等は単旋律ではありません。

「ウクレレ、ソロ曲集」等の現状としては、メロディーをコードで弾いたり、休符の場合にオブリガード的な和音やフレーズを入れたりして、とても完成度が高くなっています。ただ、このような「完成度が高いソロ曲」を弾く以前に、元となる「素のメロディー」いわゆる「単旋律でのメロディー」を一通りさらっておく必要があると思います。「ソロ曲」の中にはメロディーが和音の中に隠れてしまい、違った音でのメロディーとして覚えてしまう事もよくあります。ちなみにメロディーが和音のトップの音とは限りません。

「それでは、まず単音でメロディーを弾く練習をしよう!」という事になると思いますが、これが簡単ではありません。
それは「音符」の問題が発生するからです。
まずメロディーだけのウクレレ曲集(タブ譜)はまずありません! 普通の曲集(五線でのメロディーとコードの曲集。いわゆる「歌本」)でメロディーを弾く事になります。読譜の練習が必須になります。
ですから、おすすめとしては「ソロ曲」の中から一旦コードを抜いてメロディーだけにし、それを弾く、というのが今のところ良いと思います。
なかなか面倒な作業ですが、これをやると本来の装飾されていないメロディーが浮かび上がり、再発見がきっとあります。

「ウクレレが上手に聞こえるコツ」はこちら
https://car.123guitar.net/2019/09/23/post-1193/

また次回