こんにちは
今回は「マイナースケール」につてい解説していきます。(以前に「メジャースケール」は解説しました)https://car.123guitar.net/2018/09/24/post-246/
まぁ、「マイナースケール」を知らなくてもウクレレを弾くことは問題なくできます。ですから「豆知識」のような感じで興味があれば読んでみて下さい。
マイナースケールの言い方はいろいろあります。「エオリアンスケール」や「短音階」(自然短音階)や「ナチュラルマイナースケール」などと呼ぶこともあります。
図1と図2で「メジャースケール」と「マイナースケール」とで音の違いを確認しましょう。
重要な音は3度の音です。「メジャースケール」に対して半音下がっています。(主音との音程が短3度、メジャースケールは長3度)
それと7番目の「導音」というのが有るか、無いか、という事がとても重要です。「導音」というのは主音に対して半音下の音です。主音に対して半音で進む音とも言えます。和声的にも重要な音で、この音が無いと属音のドミナント7thコードが作れません。
ドミナント7thコードはとても重要なコードです。Cメジャースケールにおいては「シ」の音が導音となります。この音があるお陰で「G7」というコードができます。(ソ、シ、レ、ファ)
ちなみにG7からCというコード進行で調性が確立します。でもマイナースケールにはこの「導音」がありません。ですからスケール的にも和声的にも「メジャースケール」より不完全なのです。(5番目の和音が7thコードではなくm7thコードになってしまいます。ソ、シ♭、レ、ファでGm7)
そこでこの不完全さを無くすために「ハーモニックマイナースケール」(和声的短音階)ていうスケールが出来ました。(図3)これは「ナチュラルマイナースケール」の7番目の音を半音上げたスケールです。(「シ♭」が「シ」になる、これでG7が出現)
これで和声的には問題をクリアしたのですが、スケール的には6番目の音と7番目の音が開き過ぎてしまい、すこし不自然な感じです。
そこでさらに改良されたのが、さらに6番目の音を半音上げた「メロディックマイナースケール」(旋律的音階)というものです。(図4)これで完璧な気がますが、そうではありませんでした。このスケールの場合「上行」は問題ないのですが、「下行」では3番目の音が出てくるまで「メジャースケール」と全く同じになってしまいます。(「メジャースケール」と「メロディックマイナースケール」では3番目の音しか変わらない)ですから「下降型」は「ナチュラルマイナースケール」と同じにしました。(図5)
要するに「メロディックマイナースケール」は「上行型」と「下行型」があり、スケールを上がるのと下がるのとでは音が違います。(「下行型」は「ナチュラルマイナースケール」と同じです)
まとめ
マイナースケールは3種類あります。
1、「ナチュラルマイナースケール」
2、「ハーモニックマイナースケール」
3、「メロディックマイナースケール」(「上行型」と「下行型」があります)
(画像はLow-Gを想定)
また次回
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