楽器の練習と孤独

こんにちは。
今回は「練習と孤独」というテーマで書いていきます。
楽器が上手になる秘訣はいろいろあると思います。例えば、「継続」や「集中力」また「環境」などもあると思います。
実はあまり言われていない事で大事な秘訣があります。 それは「孤独に耐えられる」という事です。
そもそも楽器の練習というのは一人でやるものです。これは楽器の練習に限らず「芸事」の基本的な練習スタンスです。スポーツや勉強もそうです。最終的にバンドなどのチームプレイとして表現するにしても、まずは「一人で練習!」というのが基本です。 そこで問題になるのが「孤独に耐えられるか?」です。
楽器の練習というのは本当に「孤独」です。どうしてもクリア出来ない「曲」や「課題」などに対峙してると練習を切り上げ孤独を放棄してしまいたい誘惑にかられます。
「全然弾けないから、今日はテレビでも見よう!」「こんな難しい曲本当に弾けるのか、、?」などは練習中によく浮かぶ妄想です。(笑)

実は私は「孤独」にとても弱く、いつも負けていました。(笑)(最近は多少粘り強くなりましたが、、) 特に音楽学校時代は負けてばかりでした。
当時私は自宅から学校に通っていたのですが友人の中には学校の近くにアパートを借りている人も多くいました。本来なら学校が終わって「自宅に戻りしっかりと練習をする」という事を頭ではわかっていたのですが。毎日のように友人のアパートに入り浸り音楽的な雑談をしていました。この「音楽的な雑談」というのが曲者で、要は「友達の演奏の批評」や「有名アーティストに対しての主観的な意見」などです。要するに口ばかり達者で実際の練習はしないのです、、、(笑)
そんな感じで、友人はたくさん出来たのですが肝心の練習が疎かになっていました。 その時、ふと気づきました。 「自分は練習自体は嫌いじゃないけど孤独に耐える事が苦手なんだな!」と言う事に、、

そのことに気づいてからは、少しずつ「孤独」に慣れていきました。練習時間も増えていき、多少弾けるようになっていきました。
そんな時、友人から「練習がてらスタジオで合わせてみよう!」と言われ緊張の中、スタンダード曲を何曲か合わせみました。そんなに上手くは弾けませんでしたが充実した時間でした。

そしてその時思いました。「普段の孤独な練習があるからこそ、たまに、他の人と合わせる事がとても楽しく思えるのだな」と、、

今は身の回りに「誘惑」がたくさんあります。(笑)誘惑に負けないで、孤独な練習と仲良くなれるといいですね。

また次回