ウクレレ、「チャンスがあれば人前で演奏しよう」

こんにちは。

少し前の話ですが。
「会社のイベントでウクレレ演奏を披露しました」と照れくさそうに言う生徒さんがいました。なんでも結構大きな会場で2曲位弾いたそうです。話ぶりから上手に弾けた感じがつたわりました。
私は感慨深いものを感じました。最初体験レッスンに来てウクレレの持ち方など初歩的なことをやっていた方がいつの間にか上手になり人前で演奏を披露する、、、、思わず「講師冥利に尽きるなぁ」と思いました。

楽器を弾くということは最終的に「自分の演奏を聴いてもらう!」という事になるような気がします。楽器を始めた頃は、「レパートリーを自分で弾きかつ、自分で聞く」このような自己完結型で曲を弾いていると思います。しかし上達するにつれて、「自分の演奏を聴いてもらいたい」という欲求が芽生えます。
「私なんて人前で演奏するなんてまだまだ、、でもこんなに練習しているのだから親しい友達には聞いてもらいたい、、、」このよう葛藤があり「よし!自分の演奏を披露するぞ!」と、だんだん前向きになり新しい一歩を歩き始めます。

私が「是非、人前で弾こう!」と熱弁をふるうのは(笑)いくつか理由があります。
まずは「上達する」これです。たとえば「来月、知り合いの結婚式でウクレレを弾くことになった」とします。すると、やはり普段練習してなかった人でも「恥はかきたくないし、、、よし!カッコよく演奏するぞ!」となるわけです。そして普段の倍練習したりするわけです。私の知人の言葉ですが「家で100回弾くより人前での1回の演奏のほうが練習になる」と言ってます。
次に「受け取る側から発信する側になる」これがとても大事な事です。ようするに今までは音楽を楽しく聞き、受け取っている側でした。しかし人前で演奏することになり立場が逆転します。音楽を発信する側になるのです。これは大きな違いです。
またこういった「人前での演奏」を続けていると、自分の中にある種の自覚が生まれます。たとえば「私はウクレレをやっているんです!」と平然と言える自分に変わっているはずです。周りの友達もあなたのことを「ウクレレやっているんだね」「ウクレレ上手」「ウクレレ奏者だね」と認識していくわけです。そしてそれを自覚していきます。この「自覚」というものがとても上達に大事です。

最後のキーワードは「自信」です。
「私はウクレレがちょっと上手に弾けるんだ!」この自覚がより一層、練習に熱が入り上達の道しるべとなります。そして次の段階で自覚することは「自信」です。
人前での演奏を何度かやっていると自然に「自信」が発生します。この「自信」というのは侮れません。演奏家は「自信」がなければいくら上手でもステージに立つことはできないのです。逆に言うと演奏のちょとしたミスはその「自信」で薄めることが可能なのです。

いろいろ書きましたが結論は「チャンスがあれば人前で演奏しよう」これです。

それでは。