こんにちは。
今回は「ジャズ系ブルースのアドリブ例」というタイトルで解説していきます。まず普通のブルースとジャズ系ブルースとではどのように違うのかを両方のコード進行を提示しなが解説します。前回の「ブルースのアドリブ例」はこちらhttps://car.123guitar.net/2020/04/23/post-1402/
「ウクレレでマイナーブルース(ジャズ系)を弾く」はこちら
普通のブルース(keyC)
|C7 |C7 |C7 |C7 |
|F7 |F7 |C7 |C7 |
|G7 |F7 |C7 |G7 |
(2小節目はF7(Ⅳ7)にする場合もあり)
ジャズ系ブルース
|C7 |F7 |C7 |Gm7 C7|
|F7 |F#dim7|C7/G |Em7 A7|
|Dm7 |G7 |C7 (A7|Dm7 G7)|
違いとしては、4小節目に次のF7(Ⅳ7)に進むセカンダリードミナントのツーファイブを入れています。(F7をⅠ7と見立てた時のⅡm7とⅤ7)
6小節目のF#dim7(Ⅳ#dim7)は次の
C7/Gにルート音が半音で進むと解釈します。4小節目、5小節目、6小節目とベース音が半音進行しています。またこのⅣ#dim7はⅦ7♭9(B7)と解釈する事も出来るので、次のC7(トニックコードのⅠと解釈する)の代理コードとしてのⅢm7(Em7)に解決すると考えます。
(C7をCと解釈しⅠとしてのCの代理コードとしてEm7があり、それに進むと考える。
F#dim7-C7/GをB7♭9-Em7と解釈)
8小節目は9小節目のⅡm7(Dm7)に進むセカンダリードミナントA7(Ⅵ7)とⅢm7(Em7)。
9小節目と10小節目はDm7.G7のツーファイブ(Ⅱm7-Ⅴ7)となり、11小節目、12小節目は「循環コード」のⅠ7-Ⅵ7-Ⅱm7-Ⅴ7です。(この場合ターンバックとも言います)
フレーズの説明
1小節目(C7)
C7のコードトーンを骨格としたCミクソリディアンスケール。最初のシの音は次のドの音に対するアプローチ。
2小節目(F7)
Fミクソリディアンスケールの9thと5th。
3小節目(C7)
ここではGm7としてリハーモナイズし、3小節目をGm7、4小節目をC7としてのフレーズ。Gドリアンスケールを使用。2拍目のシは3拍目のシ♭のアプローチ。
4小節目(Gm7.C7)
前半はGドリアンスケールもしくはCミクソリディアンスケール。3拍目は♭13th。4拍目3th、4拍目裏は次のF7の9th。
5小節目(F7)
9thとF7のコード。
6小節目(F#dim7)
本来ならディミニッシュスケールですが、無視してCブルーノートペンタトニックスケール。4拍目に3th付加。
7小節目(C7)
Cブルーノートペンタトニックスケール。
8小節目(Em7.A7)
Em7を無視。Aハーモニックマイナーパーフェクト5ビロウスケール。
2拍目にアプローチ音を付加。
9小節目(Dm7)
Dドリアンスケール。4拍目裏は次のG7の♭5th。
10小節目(G7)
1拍目♭5th。3拍目、4拍目G7の裏コードであるD♭7(D♭)のコードトーン。
11小節目(C7.A7)
1拍目C7の5th。2拍目裏からはAハーモニックマイナーパーフェクト5ビロウスケール。2拍目裏にアプローチ音あり。
12小節目(Dm7.G7)
前半Dドリアンスケール。後半Gミクソリディアンスケール。1拍目は前のフレーズの残り、ともとれる。4拍目は次に進むであろうC7のコードトーンを先取り。
以上です。
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