音程を理解する(上級編)

こんにちは。
今回は「音程を理解する(上級編)」です。

前回「ウクレレを使って音程を理解する」はこちら
https://car.123guitar.net/2020/06/21/post-1834/

今回の主旨は「臨時記号を使った音程」です。

ではまず臨時記号の種類です。

♭(フラット)半音1つ下げる。
#(シャープ)半音1つ上げる。
♭♭(ダブルフラット)半音2つ下げる。
×(ダブルシャープ)半音2つ上げる。

この4つがあります。しかし♭♭(ダブルフラット)、×(ダブルシャープ)は普通のポピュラー音楽ではほとんど出できません。ですから♭(フラット)、#(シャープ)を確実に理解しましょう。
(図1、3、の1から9まで)

SCAN0138

それでは図1の1を見て下さい。これは前回学習から「長6度」というのがわかります。ではとなりの2を見ます。上の音のラに♭が付いています。ですから、半音1つ分音程が狭くてなっていると理解します。

この事を表を使って理解しましょう。
図2を見ます。まず図1の1(長6度)はどの階層にいるのかを探します。2.3.6.7度は「長短系」と呼ばれ、中心の大きな円の下部にあります。ここは「長」と「短」と分かれています。
「長6度」なので円の下部右の「長」という場になります。
次に♭が付いた図1の2の場合を考えます。この場合臨時記号が付かない音程より「半音1つ分狭くなった」と理解します。
この表の階層は左右1つづつ、半音1つを値しています。ですから、「長」の状態から半音1つ狭くてなったので、左に一コマ移動します。すると「短」の場所になります。よって図1の2は「短6度」となります。

今度は図1の7に注目します。
まず下のドが♭しているので半音1つ分広いくなっています。さらに上のラが#しているのでこちらも半音1つ分広くなっています。ですから元の音程より半音2つ分広くなったという事になります。図2で表すと「長」の場所から2つ右な移動します。結果「重増」となり音程は「重増6度」となります。

では今度は「完全系」で確認してみます。

SCAN0139

図3の2を注目します。「ド」と「ソ♭」の音程になります。まずは臨時記号を考えずに「ド」「ソ」として考えます。これは「完全5度」です。そして上のソが♭していると言う事は「半音1つ分狭くなっていると言う事です。ですから図2の表の「完全系」の場所から左に1つ移動し「減」となり「減5度」となります。

まとめ

1、まず臨時記号を取った状態で音程を調べます。

2、次に臨時記号に注目します。「広くなっているのか、狭くなっているのか」を考えます。

3、上と下の音符に臨時記号が付いていた場合は「2つの臨時記号を見比べ、結果的に狭くなっているのか、広くなっているのか、同じなのか」を考えます。

4、上と下の音符に同じ臨時記号が付いた場合の音程は臨時記号が付いていない音程と同じなる(図1の8、9、14、17、図3の8、9、14、17)

5、表記出来ない音程もある(動画で解説)

6、「完全1度」より狭い音程はない。
(他の意見もあります)